大江定基と力寿の伝承を聞こう
大江定基と力寿の伝承を聞こう
8/20(土)に、出演者と一般の方を対象に、
「力寿と定基」をより楽しむために…ということで、ちょっとした勉強会を開催しました。
午前中は、桜ケ丘ミュージアムの館長、須川勝以さんを講師に迎え、
平安時代の国司制度の話、力寿の話が伝説となった経緯。現在豊川に伝わっている力寿の伝説。そして、史実と創作の堺など、分かりやすくお話してくれました。
講義を受けた出演者たちは、「もっと難しい話だと思っていたけど、楽しかった」「史実=伝説ではないことが分かった」など、それぞれに得るものがあったようです。
そして午後からは、力寿と定基の伝説ゆかりの地を巡る旅。
豊川市生涯学習課の細井さんに案内していただき、ポイントごとに説明をしていただきました。
最初に訪れたのが、音羽・赤坂にある長福寺。
そしてこの長福寺の裏山に、力寿の墓があります。
50段ほどある石段を登り、さらに山道を登ります。
お寺を巡る鎌倉街道ということもあり、狭い山道に「平安時代もきっとこんな道だったんだろうな…」と思いを馳せながら登りました。
5分ほど山道を行くと、木々に囲まれた山の中にひっそりと、力寿のお墓がありました。
力寿を題材として舞台を公演することをご報告し、
無事に公演を終えることができるよう祈願しました。
続いては、力寿の舌を埋め、文殊様を祀ったという舌根寺があった場所へ。
その場所には現在、桜の古木が大きく枝を広げています。
残念ながら、桜の季節ではないため、緑色の葉っぱが青々と茂っていました。
舌根寺が廃寺となり、力寿伝説が途絶えてしまうことに危機を感じた当時の財賀寺の和尚様が、舌根寺があった場所に桜を植え、力寿の碑を建てたということです。
桜の木を見た後は、財賀寺のお堂へ。
ご住職様より、力寿と定基の伝説を聞き、さらに知識を深めた出演者たち。
残念ながら、お話を聞く様子の写真を残すことはできませんでしたが、大変貴重なお話を聞くことができました。
さらに、文殊菩薩像まで見せていただくことができました。
突然の訪問にもかかわらず、対応していただいたご住職様、ありがとうございました。
最後に記念写真をパチリ。
続いては、国分寺跡へ。
乱れた世の中を仏教の力で治めようとして建てられたお寺。
国分寺の説明を、細井さんから受けているところです。
国の重要文化財に指定されている鐘。
現在も除夜の鐘を突けるようです。
そして、三河の国の国司跡地へ。
定基が赴任してきた場所。
国府駅の近くにあり、
「ここから赤坂(音羽)まで力寿に会いに行っていたのか…」
そんな妄想をしながら、細井さんのお話に耳を傾ける…のは、私だけだったかもしれませんが…。
そして最後に。
国分尼寺跡。
力寿と定基のチラシの撮影が行われた場所でもあります。
復元された門を見ながら、説明を受ける出演者の一行。
現在の豊川市を中心とした、三河国の地図。
現在の地図と照らし合わせて見ることができます。
最後に細井さんの計らいで、「天平の里資料館」で平安時代の三河国についてのDVDを鑑賞させていただきました。
長い長い一日でしたが、とても有意義な日となりました。
この日のために資料作成をしていただいた桜ケ丘ミュージアム館長 須川様。
暑い中、史跡巡りをしていただいた豊川市生涯学習課の細井様。
ご協力いただき、本当にありがとうございました。
この日いただいた知識を糧にして、より良い作品を作り上げるよう、キャスト・スタッフ一丸となって頑張っていきます。